10-05:患者はいかにして通い続けるのか(通い続けるほど信頼されるために)

定期通院して下さる方が増えてくれば、
次は、長期(5年、10年以上)に渡って、信頼されながら通っていただくためのスキルを身につけましょう。
必要なスキルは多岐にわたりますが、いくつかご紹介させていただきます。

①患者の長期的な健康に貢献できるスキル

一度で大きな体の変化を感じていただくことも重要ですが、長く通い続けていただくためには患者の健康を長期的に見据えた対応が必要です。
特に血行は将来の健康を大きく左右します。血液の流れを改善する施術を定期的におこない、健康状態の維持に努めます。
また、食生活や睡眠習慣など生活習慣の話にも触れ、的確で親身なアドバイスをほどこすことで
「先生は、目の前の症状だけではなく先々の自分の健康まで本気で考えてくれている」
と患者に伝わることでしょう。
その真価は患者の体に現れ、長期通院につなげることができます。

②高いレベルの知識・施術

治療家が常に知識や施術のレベルを向上させているというスタンスが見えると、患者の通い続ける力となります。新しい知識や施術を積極的に学び続ける先生からその恩恵を享受できること。それは、患者の特権であり、自然とその院に通い続けたいと考えます。

③社会人としての素養

社会人としての素地を作っていきましょう。
・物事に積極的に取り組む主体性
・目的を設定し確実に実行できる実行力
・現状を把握し問題や課題に取り組む問題解決力
・意見をわかりやすく伝える発信力
・相手の意見を丁寧に聞く傾聴力
・意見や立場の違いを理解する柔軟性
・周囲との関係を理解する状況把握力
・社会のルールや人との約束を守る規律性
院内の清潔さ、言葉遣いなど治療家である前に「いち社会人として」必要な事柄は多岐にわたります。
これらが垣間見えることで、”頼りになる””信頼に足る”というイメージが作られ、長期通院にもつながります。

④人としての魅力

話をしていてにじみ出る愛情深さや思慮深さなど、人間性に魅力を感じていただくことも、通い続けたいと思う理由となります。
「この人のいうことなら聞ける」
「この人についていけば大丈夫そう」
「話しているだけで楽しい」
このような「先生」のもとに、5年10年と通いたいと思えるものです。
生まれ持った魅力は、人と会話したり、本を読んだりすることでさらに磨くことができます。

⑤何でも話せる環境

行きつけの美容室を想像してみるとき、そこが居心地いいと感じるのは何でも話せる環境が整っており心許せるからではないでしょうか?
・色々な話を聞いてもらえる場所
・秘密は絶対に漏らさないという信頼できる場所
・親身になって話を聞いてくれる場所
行くだけでホッとする、楽しい時間が過ごせる環境は貴重です。
そういう環境を提供していくことも大切です。

治療家の成長

患者が通院へのモチベーションを長く維持するためには、治療家自身が成長し続ける必要があります。
患者は慣れてしまうと、それを当たり前に感じたり飽きてしまったりする場合があります。
通い続けるほど治療家自身が魅力を増すよう、新鮮な感動を患者に与えられるよう努めましょう。
10年通ってなお
「やっぱり先生はすごい!」
と再認識してもらえるような整体院をつくりあげていきたいものですね。

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