13-10:経営の落とし穴(意識編)

整体院を成功させるまでには、失敗に誘うさまざまな落とし穴があります。
よくある実例に基づいた失敗をご紹介いたしますので、転ばぬ先の杖としてご活用いただければと思います。
こちらでは考え方や意識についてお話しさせていただきます。

×不潔さへの意識が甘い

特に女性の患者に対しては十分に注意しなければならない点です。
不潔さは患者にとって大きな不快感・ストレスとなります。
×白衣が汚れている
×施術・説明の際につばが飛んでくる
×髪の毛や肩口にフケがついている
×口臭・体臭が強い
など。
「腕がよければ細かいことは気にしない」
「治療が第一。身だしなみは二の次」
そのような腕がよいのだから不潔さで患者に不快感を与えても大丈夫という慢心は通用しません。同じレベルの治療技術の他院が現れたら、患者は迷わず清潔な整体院を選びます。
人に不快感を与えない最低限の身だしなみには注意してください。

×社会人としての常識がない

患者に信頼してもらえなければ、いい技術を持っていてもそれを提供する機会を持てません。また、信頼していない人のいうことは聞く耳を持ちません。
信頼されるためには、社会人としての常識が必要です。
時間にルーズであったり、敬語が使えなかったり、人として当たり前のことをきちんとできない状態では、患者から信頼してもらえないでしょう。
けっして「技術さえよけりゃいずれ患者はあつまるさ」と考える仙人のような施術家になってはいけません。
多くの患者に信頼され、しっかりと施術を受けていただくためにも社会人としての常識を身につけていただければと思います。

×世のため人のためという意識が足りない

整体院経営は患者から治療費をいただき収益を上げていくビジネスです。これは疑う余地のないことです。しかし、整体院ビジネスの根底には「人のために役立ちたい」という気持ちをかならず持ち続けなければなりません。来院する患者がお金に見えるようになっては絶対にいけないのです。整体院という仕事は、ビジネスと人助けの両面を常にバランスよく持ち続けながら継続していくべきものです。
まずは、患者がいかに元気になるかを考えることが基本にあり、次は周囲にいる後輩たちの幸せも考えていかなければなりません。この業界を目指す際、たいていの人は「困っている人の役に立ちたい」「人から直接感謝される仕事をしたい」といった純粋な動機を持っていると思います。こういう「人のために何かしたい」という気持ちが患者やスタッフの信頼を集め、永く繁栄を勝ち取ることができる素地を作ってくれますこれこそ整体院経営の理想だと思います。

×問題を棚上げする

未経験者が整体院経営で成功を目指すとなると、さまざまな壁にぶつかることが予想されます。私自身も、脱サラして成功するまでのプロセスでは本当に多くの壁にぶつかりました。
最初は、”本物の技術が身につく方法がわからない”という壁。次は”開業後の集客がうまくいかない”。その後も、”どうすれば患者が通院してくれるのか”、”紹介やクチコミがなかなか発生しない”などとにかく乗り越えなければいけない問題が次々と押し寄せてきました。
ですが、多くの人がそのような壁にぶつかっても、何も行動を起こさないのです。ただ、従来通りのことを一生懸命続けるだけなのです。うまくいっていない状況で、何も変えることなく今までと同じことを続けていては絶対に成功にたどりつくことはありません。
成功する人は、問題を解決する方法を考え、実行して、一つ一つ乗り越えて成長していくのです。その積み重ねをきちんとしていれば、どんなビジネスでもいずれは成功できると私は考えています。
これから整体業界にチャレンジされる皆さんは障壁が出てきた場合、とにかく一生懸命思考を巡らせて行動を起こしてください。本を読み漁り、ネットで検索して役立つことを調べるのもよいでしょう。成功している人の話を聞くのも有効でしょう。
なんとかして解決策を模索し、一つ一つ問題をクリアしていく。この思考・行動パターンさえ守っていれば、必ず整体院経営を成功させることができます。

×すべてを自分で解決しようと抱え込んでしまう

整体業界で成功するためのスキルを身につける際は、できるだけ他の人々からの助けをかりる必要があります。
しかし、世の中にはすべてを自分の力で成し遂げようとして、人の意見に耳を貸さないタイプの人がいます。他人の意見を聞かず自分で抱え込んでしまい、結局成長できないループにおちいっている治療家が多数おられます。
試行錯誤しても広告で結果が出ない人。何年たっても患者とのコミュニケーションが上手にとれない人。頑張り続けていても収入が一向に増えていかない人など…。どんなに能力が高い人であっても、すべてのスキルを自前で身につけていくことは非常に困難なのです。
短期間で成功を勝ち取っている人たちは、教えてもらった方が早いことはどんどん教えを請い、効率よくスキルを向上させています。
長くても100年という限りある人生の中で、効率よく成功を勝ち取りたければ、積極的に他人の知恵を借りましょう。優秀な人ほど自分の無知を知り、他人の知恵を借りる行動をしているものです。

×行動が遅い

短期間でトラブルなく成功するためには、すべての行動を素早く行わなければなりません。
この「すべての」というところがポイントです。
早く結果を出していく人たちは、仕事や日常生活において、ほんの些細なところまでスピードを意識して行動しているものです。メールがくれば間を置かずに返信しますし、頼まれごとがあれば相手の期待を大幅に上回る速さで完了してしまいます。わからないことがあればスピーディーに調べて解決しますし、流れが悪くなりかけた時の対応も一秒でも早く修正する意識で行います。
こういったすべての行動スピードの総和がその人の成長速度となり、短期間での成功につながっていくこととなります。
がんばってはいるものの、のんびりしているため、今一つ成長速度が遅い人がいます。
もし、皆さんが短期間で成功を得たいと思われるなら、些細な部分にまでスピードを意識した生活に変えていくことです。そうすれば、これまでの自分とは大きく異なったスピードで結果がついてくるようになるでしょう。

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