13-08:経営の落とし穴(トラブル編)

整体院を成功させるまでには、失敗に誘うさまざまな落とし穴があります。
よくある実例に基づいた失敗をご紹介いたしますので、転ばぬ先の杖としてご活用いただければと思います。
こちらではトラブルについてお話しさせていただきます。


×近所に迷惑をかける

テナントを借りて開業する際は、ご近所に迷惑をかけないように注意をしなければなりません。
たとえば、チラシのポスティングをする際にポストに無理やり押し込むような入れ方をしたり、整体院に来た患者の自転車が周辺の店や通行人に迷惑をかけてしまったりなどです。他にも、共同トイレを不潔に使ったり、ごみを分別せずにいい加減に投棄したり、周囲との関係において注意すべき点は数多くあります。
はじめて自営業を始める際には、こういう周囲に対する心配りが足らず、トラブルを起こしてしまう可能性が多分にあります。整体院としての実力は高くても周囲に迷惑をかけているようだと、モラルの低さが悪いうわさにつながる可能性があります。ご近所を敵に回すほど怖いことはないのです。
「周囲に迷惑をかけていないか」ということに関して、常に細心の注意を払って行動してください。
独立開業するいうことは、周囲に対して社会人として当然の対応をしなければならないということです。常に頭の隅に置いていただきたいと思います。


×同じトラブルを何度も起こす

整体院を経営していると大なり小なりトラブルが起こります。
この時に重要なのは、トラブルの再発防止対策です。
トラブルを処理して終わりではなく、今後二度と再発させないための学習の場として活用していかなければなりません。さもなければ同じトラブルに何度も見舞われ、成長速度に大きく影響が出てしまいます。
では、効果的なトラブルの再発防止策を一つご紹介いたしましょう。
”トラブル回避マニュアル”の作成です。
これは整体院経営を進める中で生じた小さなトラブルや不具合を記録し、データとして今後に活かすための手法です。
自分一人でも作成できますし、仲間がいれば何人かで作成してもよいかと思います。各整体院のトラブル情報を集積・記録し、データとして仲間と共有します。他人の失敗やその対策を事前に知ることで、自分自身が同じ失敗をするリスクを大幅に減らすことができるでしょう。内容を確認することで、気持ちを引き締める効果も期待できます。
短期間で成功するためには、つまらないトラブルに巻き込まれたり、ミスを続けてはいけません。対策を講じるための一つの方法が”トラブル回避マニュアル”の作成です。ご活用ください。


×女性院長のセクハラ被害

女性のひとり整体院の場合、セクハラ的なトラブルが頻発して起こる可能性があります。
治療時間の終わり際にやってきてしつこく飲みに誘ったり、居座って帰らなくなったり。
こういう場合は”女性専門”にすることで落ち着くようです。女性がひとり整体院を開業するなら、開業当初から女性患者のみ受け入れ可能な施設にするのも差別化ができていいかもしれません。

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