03-05:代替療法のリスク(ケガ)

整体、カイロプラクティック、気功、鍼灸、ヨガ…etc。
人の心身を健全な状態に導く代替療法ですが、それぞれの手法で健康を回復する人がおられる一方で、残念ながら却ってケガを負わせてしまうリスクも僅かながらあります。

例えば…下記のようなものです。

①ベッドからの転倒
体勢を変えようとした患者が落ちてしまう可能性があります。数十センチの高さからでも打撲・捻挫等の危険が伴いますので、ベッドはあまり高くせず、患者が体勢を変える際には十分注意を払う必要があります。
※注意していればまず起きないリスクですので、用心して対応いたしましょう。

②骨折
これはマッサージに類する代替療法で起こることがあります。特にうつ伏せの状態で背中に押圧をかけすぎると肋骨が折れることがあります。特に高齢で骨が弱くなっている人に対して強い力をかけると、骨が折れるリスクが高まりますので、注意するように致しましょう。

③筋挫傷(きんざしょう)
これは強い指圧のような代替療法で起こることがあります。 筋肉を強く押すような施術を提供する際は過剰になりすぎないよう、注意いたしましょう。

④背骨・神経・血管の損傷
カイロプラクティックなどで背骨に力を加えて矯正する際に起こる可能性があります。背骨の周辺には血管や神経がありますので、リスクを理解し、指導者から十分な指導を受け、力量が上がってから提供するように致しましょう。

⑤やけど
灸治療など温める代替療法では、やけどを負わせてしまうこともあります。高い温度ではなくても気づかないうちにゆっくりと低温やけどを負ってしまうこともあります。提供時はしっかりと注意をはらいましょう。

⑥かぶれなど
テーピングやバンドを用いる場合、皮膚に合わず赤くかぶれることがあります。事前に患者への確認をするよう、心がけましょう。

代替療法提供時のリスクは提供開始初期よりも、往々にして施術に慣れてきたころに起こりがちです。
リスクを回避するのも施術者の大事な仕事ですので、経験を積み自信がついたあとも、しっかりと留意するように致しましょう。

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