一番の失敗は医学知識を学ぶことを放棄すること
医学知識の学び方における一番の失敗は「学びの放棄」です。
”施術技術が長けていれば、医学知識など学ぶ必要はない”と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。患者は施術家に医学知識を持っておいてほしいと明確に思っています。この理由は、自分の体に影響を与える施術家が医学的な知識を何も知らないと信頼して体のケアを任せることができないからに他なりません。
”信頼感・安心感のある施術”というのは実際の施術効果を高めることにも繋がりますので、この側面からも医学知識の習得は必須になります。
失敗しない医学知識の学び方
医学知識というのは非常に膨大で、医者が医学部で6年間学んでも足りないほどの分量があります。その膨大な知識を施術家がすべて学んでから開業するというのは現実的では有りません。短期間で代替療法を提供する際に必要な医学知識を身につけるためには、正しい順番で効率よく学ぶ必要があります。
正しい順番とは…まず最初に体に関する大きな範囲(人の体はどのように機能しているのか)を学び、徐々に細部に向けて勉強を進めるというものです。
細部を完璧に学ぼうとすると、いくら時間があっても足りません。まずは大きな筋肉の起始停止と動き、各臓器の働き、血液の成分/ホルモンの働き、免疫の基本、それらの関連性など。細かい専門用語に惑わされることなく身体の仕組みを大きく理解するところから始めましょう(一般向けの医療概要を紹介する本などで勉強を始めるのはおすすめです)。
体の仕組みに関する勉強は一生続けるものですので、まずは大きく概要を学び、徐々に細部の学びを深めていただければと思います。
あと、これはとても重要なことですが、病院での治療を勧めるべき症状かどうかを見極めるための知識は別枠で学んでおきましょう。整体院には病院嫌いな方が訪れることも多く、重大な病気を抱えておられるケースもあります。特に命に関わる病気に関しては、どういった症状が現れているものなのか、この辺りは頭に入れておきましょう。
※代替療法を提供する施術家の診断行為は法律で禁止されていますので、病名などは口にせず、一度病院に行かれた方がいいということをお伝えするよう、実践いただければと思います。
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