03-06:代替療法の認知度が低い理由

最近でこそ健康の自己管理やインターネットの普及に伴い自然治癒力を高める代替療法に注目が集まってきておりますが、それでも代替療法の利用はメジャーではなく、病院の医療に比べて認知度が高いとは言えないでしょう。

こちらでは、”代替療法の認知度が低い理由”を簡単にご説明させていただきます。

まず一つ目。私達は国民皆保険 の恩恵を受け、その多くが幼いころから病院での医療を受けてきました。そのため、身体の調子が悪い時は、まず病院や薬を思い浮かべるのが一般的になっています。西洋医学に基づいた医療が生活に根ざしており、”代替療法に触れる機会が少ない”というのがひとつの理由です。

二つ目の理由としては、”代替医療の手技や効果、その仕組みについて広く知らされていない”ということです。そこにはマスメディアでは代替療法について取り上げられない。という現実があります。マスメディアは私達の主な情報源の一つです。その情報の多くは信頼のおけるものですが、圧倒的に情報が不足している分野も存在しています。一例が、代替療法です。

たとえば、毎日のように健康番組が放送されてはいますが、代替療法のリアルな効果や副作用の情報を目にすることはほとんどありません。情報の入ってこない「よくわからないこと」に人は不安を覚え、近づかないようにするものです。

玉石混交の代替医療業界には、健康への希求という人間の本能につけこみいたずらに患者の不安をあおる悪質な業者も、残念ながら存在します。ですが、マスメディアが危惧しているのは、それだけではないでしょう。医療界という巨大な業界のなかの病院や製薬会社、医療機器メーカーといったさまざまな組織への配慮が感じられます。多くの人が代替療法を利用することで、病院の治療が混乱すると懸念されているのかもしれません。

このように、認知度が高いとは言えない代替療法ではありますが、腕のいい治療家が高い効果を出すことも、患者の痛みやつらさをやわらげたり、心の支えになったりしていることも日常です。混み合う病院で症状をゆっくり相談できないという不満。薬への不信。そのような病院の診察室だけでは解決できない問題の受け皿として代替医療がセーフティネットになっている現実が確かに存在しており、その役目はとても大きいと考えます。

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