整体・カイロプラクティックの技術力を高めるためには、たくさんの臨床経験（患者さんへの施術経験）を積む必要があります。この際にも失敗しない方法がありますのでご紹介させていただきます。
施術効果に満足できない際、自分の問題と捉える
第一は、”施術効果が出ない際、その問題の原因は自分自身にあると捉える”というものです。
独立開業する前にはスクール付属の整体/カイロ院やアルバイト先等などで、臨床経験を積むことになりますが、その実践過程で、下記のような状況に遭遇することがあります。
・初回の施術で満足してもらえず、2回目の来院に繋がらなかった。
・何度通ってもらっても思ったほどの効果を提供できなかった。
・施術によって体調が悪くなったと言われてしまった。
こういった状況になった際、下記のような感情をいただくことがあります。
・患者が緊張して身体がこわばっていたので今回はうまくいかなかった
・あの患者はハナから効くと思っていないからムダだ
・学んだとおりにしたのに効果が出ないのは教えられた内容が間違えているのではないか
しかし、正しい手法を学んでいる限り、効果が出ない原因は必ず自分自身にあると考えるべきです。治療効果が出ないことを上記のように患者や講師、先輩など他人のせいにし、「自分は悪くない」という思い込みに囚われると、経験を生かせず何度も同じ失敗を繰り返してしまいます。これは成長速度に大きく関わってきます。
「効果を感じてもらえないのは、自分自身が技術をしっかり使いこなせていないことが原因だ」「治療に納得してもらえないのは自分のやり方に問題がある」
まずは真摯に受け止め、次は必ず自分のやり方を変えること。ミスは自分を成長させるチャンスです。それが成長につながる臨床経験の積み方だといえます。
積極的にメンターに相談する
施術についてあれこれ一人で考え込まず、メンターや先輩にオープンに相談するとよいでしょう。
整体の技術はちょっとしたコツで効果の出方が大幅に変わることが往々にあります。施術中に患者と話す内容や、効果の見せ方、体に刺激を与える際のちょっとしたコツなど。現場で結果を出している人だからこそわかる勘どころのようなものがあるのです。これをメンターに徹底的にチェック、修正してもらえば非常に効果的かつ効率的でしょう。すべて自分自身で身につけるのは骨の折れる作業です。メンターや先達の知恵を借り、適切な微調整をしてもらえば、施術技術は飛躍的に向上していくはずです。
