整体、カイロプラクティスの事はぼやっとしか分からない状態でしたが、今回説明をお聞きしはっきりと分かったことは「無限の可能性が秘められている」ということです。荒田先生とお話をする中で、これまで私が心のどこかでつっかえていたものが少し取れたました。しっかり深くカイロプラクティスを学び、私の力で多くの方の役に立ちたいと考えています。
私はこれまで介護の仕事に携わってきました。幸いなことに多くの方が来られる施設で一番初めの窓口のような位置にいたので、一人一人の生活歴、既往歴、性格、周りの環境等々様々な方と関わることができました。その中でよく感じていたことは、「孤独な人が多い」ということです。高齢となるとそうなることは当たり前だと思う方もいるかもしれませんが、私は特に強く感じました。病気や怪我、メンタルの不調等でこれまで出来ていたことが出来なくなることによって自信がなくなりプライドが傷つけられ、更に過剰な心配や手を差し伸べられることにより余計に自信がなくなる。その過程で自分に分厚い殻をかぶり心を閉ざされる方がどれだけ多いか身に染みて感じました。
その中でも一歩勇気を出して外に出られる方が楽しみにしていたことは、施設内のサービスで行っていた「整体」を受けることでした。楽しみに来られる方は「私の話をよく聞いてくれて嬉しい」と決まって仰られました。整体後の表情や姿勢は格段に違っていました。施術はもちろん、心のケアがしっかりとできているのだと思い、私も実際に整体を受けたことがあります。腰痛や肩こりがありましたが、姿勢が悪く座って仕事をしているから疲れがたまっているのだろうとしか思っていませんでした。しかし少し体に触れるだけでその時困っていた胃の不調も見事に言い当てられました。食生活の乱れ、ストレス、環境までお見通しなことに驚き、私の方からつらつらと話したことを覚えています。確かな技術や知識を持ち相手の困っていることに触れると「この人ならわかってくれる」と希望を見出し、話してしまうのは人間の心理なのかと思いました。その後何をするか、どうなるのか等しっかり説明をされ施術後はとても体が楽になりました。なるほどとその時腑に落ちた記憶があります。
何か体に異常があると必ず病院へ行き何かしらの病名をつけ薬を処方され薬に頼る人が殆どの世間です。それが当たり前に感じますが、私はそのことにも違和感を持っています。特に精神の薬は高齢者によく処方されており、症状が酷ければ増量。施設内でも落着きがなく不穏が続くようなら精神の薬出してもらおうといったやり取りがあります。薬で何でも解決することはどうなのかと疑問に思ってしまいますが、私には何も力はなくケアの方法をいくつか試していくことで解決しようと動くことが一杯です。
これまで書いていたことは高齢者に限らずどんな人でも同じことが言えると思います。何か不調が続いて辛い方や困っている方の光になれたら私は心が充実すると確信しています。介護の世界で独立をしようという気持ちはあります。今は私の疑問を解決できる一つの光であるカイロプラクティスを学び、カイロと介護の融合した事業をすることが私の目標です。