こちらのサイトを立ち上げるまでの背景として、私自身がどのように整体・カイロプラクティック業界を歩いてきたのか、その軌跡をお話しさせていただければと思います。
開業後
腕があるのだから流行って当然。私はそう考えていました。地域情報誌に広告を出し、チラシをまき、ホームページも作れば、どんどん電話が鳴って患者であふれかえるに違いない。
ところが…、これは大誤算でした。
広告のノウハウをなにも知らなかったのです。
とにかくひどい状態で、数週間も問い合わせが無いこともありました。貯えも減り、徐々に広告を打つ余力もなくなっていき、私は焦りました。このままではあっという間につぶれてしまうのではないか…と。
そんなギリギリ状態の時、ある友人に救われました。彼は広告のスペシャリストです。高校時代からのつきあいということもあって、顧客の心理から広告の見せ方まで、プロならではのあらゆることを親身に教えてくれたのです。
彼のアドバイスを取り入れながら、それまでの広告を修正していくと、広告の効果が出はじめました。とくにホームページからの集客が飛躍的に伸びていきました。もちろん、チラシや他の媒体の効果も同様です。
このときこそ、私は広告のツボとその効果について身をもって知ることができました。
惜しむことなくアドバイスしてくれた友人への感謝は、一生忘れることはないと思います。
友人のアドバイスのおかげで新しい患者がたくさん来院してくれるようになりました。施術に自信があり、集客にも成功したため
「患者さえきてくれたら絶対に流行らせてみせる!」
と思っていました。
ところが…、そうはいかなかったのです。
施術後は「体が楽になった」と言っていただけるのですが、その後が続かない。まず、2回目の予約を取ってもらえない。予約を取っていただいてもキャンセルの電話が鳴る。
新患がくる割には患者数伸びていかないという状況におちいっていました。なにかがおかしい。施術効果は出ているのに、流行っていかない。紹介でこられる方もほとんどいない。このままではマズいぞ…と。
「技術があっても流行らない」というループに入った私は、ここから脱出するためにいろいろなことを取り入れました。
まず、自院の居心地をよくするために毎日一時間の掃除をはじめました。「居心地のよい場所に人は集まる」という思いからの行動です。
さらに、成功者の本なども読み漁り、自分自身のやりかたをどんどん変えていきました。そして、なにより患者とのコミュニケーションをきちんと取ることを心がけるようにしたのです。
試行錯誤しながら修正していくと少しずつ状態は上向いていきました。キャンセル数が激減し、通院してもらえるので施術の効果もどんどん高まっていきます。効果を感じて喜んでいただけると、クチコミも広がっていきました。徐々に施術院は活気づいていったのです。
経営が軌道の乗ってくると、患者数は加速度的に増えていきました。町はずれの小さな施術院に次から次へと患者が来院するようになったのです。
クチコミで毎月20名近くの方がこられ、インターネットのホームページを見たという方からの問い合わせも同じく20件近くになっていきました。患者は症状が改善するまで通ってくれるわけですから、みるみる予約表は埋まっていきました。月の患者数は300名を超えるようになりました。収入もサラリーマン時代とは比較にならない額を手にするようになっていました。
気がつくと、予約は1ヵ月、2ヵ月先まではいってくるようになり、お断りしなくてはならない状況にまで発展していたのです。
これが開業して1年経ったころの状況です。
脱サラして2年強で開業を果たし、紆余曲折しながらも1年かけて予約があふれる治療院に成長させました。困難に直面するつど多くの人から助けを借りて、道を切り拓きながら、なんとか成功にたどり着くことができたのです。
次は私が後続の方々の力になりたい。成功してほしい。
徐々にそんな思いが湧き出してまいります。