テナントの準備ができれば、次に備品類の準備が必要になります。たいていの備品は、医療器具を取り扱っている業者から購入することができます。
それでは、必要な備品類の詳細についてご説明しましょう。
治療ベッド
医療器具のカタログには、さまざまな種類の治療・施術ベッドが紹介されています。ベッドを選ぶ際に重要なことは、患者にとって危険性が少ないベッドを選ぶことです。年配の患者などは、ベッドから転げ落ちそうになる場合があり、実際にベッドから落ちてをしてしまったという事故例もあるのです。事故を防ぐためにもできるだけ幅が広く低いベッドが望ましいと思われます。
バスタオル
患者の体にかけるバスタオルを必ず用意しておきましょう。とくに女性は、胸や脚をタオルで覆ってあげると安心するものです。また、じかに触れるよりもタオル越しに触れるほうが、患者に安心感を与えることができます。
フェイスペーパー
フェイスペーパーとは、患者がベッドに寝る際、顔の部分に敷く紙のことです。フェイスペーパーは直接、患者の顔に触れるので、あまりに使用感の悪いものは避けて、よい素材のものを準備しましょう。
机
問診や説明時に使う机は、少なくとも70㎝の奥行きがあるものを選んでください。患者をリラックスさせて向き合うには、ある程度の距離感が必要になります。70㎝あれば患者に安心感を与えることができると思います。
椅子
整体師の座る椅子はハイバック(背もたれが高いもの)を用意してください。ハイバックの椅子は、患者に信頼感を与える作用がありますので、治療家にはおすすめです。患者の座る椅子は座り心地が悪くないものであればOKです。
エアコン
テナントにエアコンが設置されていない場合は、こちらで調達する必要があります。動力電源を使った業務用エアコンは、家庭用と比較すると、パワーもあり電気料金も安いという利点があります。
観葉植物
整体院には観葉植物を置く必要があります。観葉植物は、空気を浄化し、患者の心を和ませる作用を持っています。
その他
更衣室、脱衣かご、受付台、スリッパ、電話機、白衣、書類ケース、領収書、印鑑など
上記は、整体院開業に最低限必要な備品の一覧です。他に必要な場合は適宜ご用意ください。
また、整骨院などで保険治療をする際は、保険請求をするためのコンピューターシステムが必要になります。
まとめ
必要な備品類
治療ベッド 落下によるケガを考えて幅広く床から近いものにしよう バスタオル じかに触れるより安心感を与えられる フェイスペーパー 少々高くても良い素材のものを選ぼう 机 安心感を与えるため、患者との距離を70㎝取れるものにしよう 椅子 整体師用の椅子は、押し出しのある背もたれの高い椅子で信頼感がアップする エアコン 動力電源を使った業務用エアコンがおすすめ 観葉植物 空気を浄化し、患者の心を和ませる作用がある その他 更衣室、受付台、スリッパ、電話機、白衣、書類ケース、領収書、印鑑など