05-03:現場で使える5つのスキル(豊富な臨床経験)

独立開業する前には、十分な臨床経験を積んでおくことが必要です。
整体院にはさまざまな症状を持った患者が来ます。腰が痛い、肩が痛い、手がしびれる、首が回らないなど。他にも、心理的な症状や内臓の不調を訴えてくる場合もあるでしょう。こういう患者にうまく対応しながら施術を提供していくためには、経験が必要です。
経験はどこで積むのがいいのか、経験が少ない状態で開業するとどうなるのか、経験を効率的に積む方法についてお話しいたします。

スクール付属の整体院で経験を積むのがベスト

さまざまな患者にうまく対応するためには経験を積まなければなりません。
では、経験はどこで積めるでしょうか?
一番理想的なのは自分が学んだスクールの付属整体院で講師や先輩たちの指導を受けながら経験を積むことです。町の整体院で経験を積むこともできますが、経験の浅い人に思う存分治療させてくれる気前のよいところは多くないでしょう。基本はスクール付属の整体院で経験を積むことをおすすめいたします。

十分経験を積まずに開業するリスク

「開業してから自分の整体院で経験を積めばいいだろう」と考える人がいますが、経験が浅いうちに自院で経験を積もうとするのは非常に危険です。
臨床経験が少ないと、底の浅さがすぐに患者に見破られてしまいます。
患者は鋭く整体師を観察しています。調子の悪い体は治してもらいたいが、この整体師は信用できるのかな?自分と同じ症状を治したことはあるのかな?と整体師の表情、発する言葉の一つ一つをしっかり吟味しているものです。経験が浅いと、患者からの質問に対する返答に自信のなさがあらわれるかもしれませんし、施術中に手が震えたりするかもしれません。効果がでにくい時、無意識に不安な顔をしてしまうかもしれません。
真剣な患者は、臨床経験不足からくる未熟さを絶対に見逃してはくれません。
見透かされたが最後。効果を上手に出せずに患者を怒らせてしまう場合もあるでしょうし、対応のまずさからキャンセルが続出し、他の整体院に流れていってしまいます。
実際に、経験不十分な状態で開業する人が多くみられます。自分の技術に自信が持てないまま、学校の実習で数十名を触っただけで開業してしまい、そのあと、あっという間に廃業してしまう。そんな人を何人もみてきました。こういう不幸な状況を招かないためにも、このサイトをご覧の皆さんは、しっかりと臨床経験を積み、患者に不安を与えない状態になってからの開業を目指していただきたいと思います。

臨床経験を効果的に積む方法

①さまざまな症状を経験しよう

整体院を開業するといろいろな症状の患者が来院してきます。うまく対応していくためには、開業までにできるかぎり多くの症状を経験しておくべきです。もちろんすべての症状を完璧に経験してから開業するのは無理です。しかし、可能な限り多くの症状を網羅しておく必要があります。そのため、研修所で実習を行う際には、率先して多くの症例に対処させてもらうようにしてください。難しい症状の場合は経験の浅い研修生に施術させてもらえないかもしれませんが、そういう場合は先輩治療家が施術している様子をしっかりと見学させてもらいましょう。そして、自分自身がその立場に立った時にうまく施術できるかどうかをイメージトレーニングしてください。とにかく、いろいろな種類の症例の経験を積み、どのような症例に関しても不安なく自信満々で対処できる状態を目指してください。

②初診から完治・定期通院の獲得までを体験しよう

できるだけ初診から完治・定期通院の獲得まですべての流れを自分で行いましょう。もちろん研修所では、経験の浅い最初の段階ではすべてを任せてもらえないかもしれません。しかし、ある程度経験を積んでいけば、良質の研修所であれば初診からすべての対応を任せてくれるようになります。
すべての流れを自分で経験すると、非常に多くのことを学ぶことができます。どうすれば患者がリタイヤせずに完治まで来院してくれるのか。どうすれば心地よく治療を受けてもらえるのか。どうすれば完治後も定期通院をしてくれるのか。この流れを研修の段階で身につけておけば、開業後の経営のために非常に役に立ちます。開業と同時に多くの患者を通院・完治・定期通院という流れに導くために、一人で行えるよう身につけておきましょう。

③多くの患者を施術する流れを身につけよう

整体院を成功させるためには、実費治療なら10名程度の治療を一日で行わなければなりません。この人数を効率よくこなすための時間配分の手法というのも研修中に身につけておくべきです。そうでないと、開業し軌道に乗りかけて来院数が増えてきた時に患者を待たせてしまったり、手際の悪さから患者に迷惑をかけてしまうことが起こりかねません。流行ってきたことを想定し、多くの患者をスムーズに治療するための流れを身につけてください。

 

治療効果を高めるため、整体院経営を成功させるためにもしっかりと経験を積んでから開業していただければと思います。