05-01:現場で使える5つのスキル(現場で使える施術技術)

整体院を成功させるためには”現場で使える実践的なスキル”が必要になります。
スクールなどでさまざまな内容を習っても、その多くはあくまでも基礎であって、実践では通用しません。学んだ内容を自分なりに「現場で使えるスキル」に改良していく過程が必要です。
現場で使えるスキルは整体院を成功させるための必須条件で、これが準備できるまでは早まって開業するべきではありません。逆に、しっかりと準備ができているのならば、すぐにでも開業に踏み切るといいでしょう。

整体院を成功させるために準備すべきスキルは、この5種類です。
施術技術
コミュニケーション術
施術経験
医学知識
生きた経営ノウハウ

ここでは現場で有効な施術技術についてご説明させていただきますので、レベル向上にお役立てください。

現場で有効な施術技術の特徴

①施術時間が短く早期に効果を実感できる技術

治療時間が長い方が患者は満足するという考え方もあろうかと思いますが、ピンポイントで数分間施術して治す方が、驚きと感激が生まれ、印象がよくなります。そして、初回が肝心です。初回でまったく効果を感じてもらえないようだと2回目以降につながらない場合が多いのです。もちろん初回で完治させろとはいいませんが、患者が「おやっ これは効いているぞ…」と体感できるくらいの効果ある技術は必要です。

②自分の体力に見合った技術

つまり、自分が疲れてしまうような施術ではだめだということです。世の中にはさまざまな流派の施術がありますが、体力のない人が強い力を必要とする技術を使うと、自分の体を壊してしまう可能性があります。自分の体力に合った技術を見つけてください。

③患者の負担が小さく危険性のない技術

私たちの仕事は患者の体を直接触る仕事です。施術によっては、骨を強くひねったり筋肉を強く押し込んだりするものもあります。少しでもやり方を間違えると事故を起こしてしまいがちな技術だけは絶対に避けるべきでしょう。可能な限り危険性のない施術技術を選びましょう。
また、刺激は小さければ小さいほどよいと私は考えています。患者が安心して通うことができ、安心して知り合いを紹介できるうえに、効果が出るとここにもまた驚きと感激が生まれます。そして治療家自身の体の負担も小さくなり、多くの患者に対応することができます。

④患者が治ると思っていない症状に効果を発揮できる技術

通常、肩こりや腰痛などの筋肉の痛み、もしくは体のゆがみに効果があるだろう程度の認識で来院される患者が多いでしょう。しかし、レベルを高めていけば、病院でもなかなか治しにくい内科的な症状や精神的な不調、スポーツ選手のパフォーマンス低下など、さまざまな症状に効果を発揮します。
このような、意外性のある症状に効果を発揮できるようになると、印象も強くなり、適応範囲がひろがり、多くの患者を集めることができるでしょう。

⑤安易に真似されない技術

経営が軌道に乗ってくると、同じ技術を真似しようとする動きが出てきます。成功を真似するというのは、ビジネスの王道であり、仕方がない部分ではあります。しかし、簡単に真似されるようだと、過当競争に巻き込まれ、施術の価値も落ちてしまう可能性があります。そのため、工夫を凝らし安易に真似されない技術をつくり上げることが重要です。

現場で有効な施術技術を効率的に会得する方法

スクールでは多くの施術技術を学びます。ただ、20種類の技術を学んだとしても実際の現場で使うのはたった2種類だけだったりする場合もあります。
そこで、学んだ技術をそのまま使うのではなく、効果的で、かつ自分自身が使いやすいものを選ぶ作業が必要になります。そして、自らが選んだ施術技術を患者に試してみる。本当に効果を出せる施術技術につくりあげていく。これが「現場で使える施術技術を準備する」ということです。

①現場で使える技術を見極め、選ぼう

短期間で効率的に技術を身につけるためには、参考程度の技術に多くの時間を割いてはいけません。学んでいる段階で本当に必要な技術を見極め、そこに力を入れて学習を進めることがポイントです。
スクールの研修所や卒業生の整体院で実際に使われている技術を自分の目で確かめます。
直接、研修している先輩や卒業生に聞いてみてもよいでしょう。実際の現場を見ると、スクールで学ぶ技術の中から効果的な技術のみが使われていることがわかるはずです。

②どんどん技術を使っていこう

効果的な技術を見極めて学び始めれば、できるだけ早く技術を使っていかなければなりません。施術技術というのは、単にフォームを身につけるだけでなく、実際に人に対して治療をおこない、その効果を実感することで本物の技術になっていくものだからです。
また、初心者や未経験者にとっては、人の体を触り治療するというのは非常に緊張することだと思います。「患者に怒られたりはしないだろうか」「触る場所は間違えていないだろうか」「効果を感じてもらえなかったらどうしよう」など、さまざまな不安が頭をよぎるはずです。
この緊張感もできるだけ早い段階で乗り越えていかなければなりません。施術すること自体に緊張しているようであれば、施術中の患者の変化を見逃すことにもつながりますし、患者と円滑にコミュニケーションを取りながら施術を進めることもうまくできないでしょう。さらに、治療家の緊張感が患者に伝わり、不安感を与えるという結果にもつながりかねません。
施術技術を効率的に身につけるためには、とにかく早い段階で技術を使い、この緊張感を払しょくしなくてはならないのです。
私自身は、この業界に入って数ヶ月で人を触り始めました。最初の患者を施術した時は本当に緊張しましたが、早い段階で人を触ることができたのは、短期間で技術をものにするという観点で非常に効果的だったと思います。
皆さんも、とにかく早い段階で緊張感を乗り越え、施術を提供すること自体に慣れてください。効果を実感しながらフォームだけではない本物の技術に育て上げていただければと思います。

③治療効果を高めるコツを身につけよう

同じ技術を使っているのに、ある人が使うとバツグンの効果が現れ、別の人が使うとあまり効果が出ないということが、往々にして起こります。
これは、技術を提供する際のコツを知っているかどうかという問題です。施術中の患者への問いかけやちょっとした見せ方・刺激の加え方で、効果が大幅に変わることがあるのです。
このコツは、施術しながら自分でつかんでいく、もしくは優れた先輩治療家やメンターにどんどん聞いて学んでください。

④施術の手順をつくりあげよう

施術の手順をつくりあげることは、重要項目です。
整体院を訪れる患者の症状はさまざまであり、その症状ごとに施術技術や対応の仕方が変わってくるはずです。円滑に進めるためには、患者の状態を見て症状を聞き取った際に、どのように治療をすすめるのかという流れが素早く頭に浮かばなければなりません。
肩こりの患者であれば、血行を促す施術をして日常生活の注意点を伝えよう。膝が痛むのであれば、傷んでいる周囲の筋肉をほぐして歩き方の指導をしよう。などといった具合に。
自分が対応するであろう症状に関してしっかりとした手順が構築できていれば、患者を不安にさせることなく自信をもって治療を進めることができます。
治療の前に検査するという項目が入ることもあるでしょうし、症状を聞き状態を見ただけですぐ施術に入る場合もあるでしょう。どういったケースにしろ、よどみなくスムーズな流れで治療を提供できるような状態を目指さなければならないということです。

⑤メンターに治療の流れをチェックしてもらおう

先に書いたように、整体の技術はちょっとしたコツで効果の出方が大幅に変わることが往々にあります。施術中に患者と話す内容や、効果の見せ方、体に刺激を与える際のちょっとしたコツなど。現場で結果を出している人だからこそわかる勘どころのようなものがあるのです。これをメンターに徹底的にチェック、修正してもらえば非常に効果的かつ効率的でしょう。すべて自分自身で身につけるのは骨の折れる作業です。メンターや先達の知恵を借り、適切な微調整をしてもらえば、施術技術は飛躍的に向上していくはずです。

⑥スクール以外の技術にも目を向けよう

スクールで学ぶ技術だけでは物足りない場合もよくあることです。その場合は、セミナーとよばれる勉強会に参加して学びます。セミナーは、さまざまな団体や治療・施術家が開催しており、優れた技術を教えてくれているところも少なくありません。これらのセミナーは、インターネットや業界雑誌で簡単に探すことができます。積極的にセミナーに参加して現場で使える有効な施術技術をしっかり身につけてください。