04-03:独立の基礎知識(3つの開業形態)

整体業界で独立開業する際には3種類のパターンがあります。
それらのメリットとデメリットの両面から、成功しやすい開業形態について考えてみましょう。

①出張専門

店舗を構えず、患者の自宅に直接出向いて施術を行う形態です。特殊な形ですが、この形で開業されている方も多くいます。(整骨(接骨)院は法律の規定により出張専門での開業はできません)
【メリット】
・初期投資を抑えられる
とにかくお金がかかりません。開業するにあたって元手となる資金が少なく借りることも難しい場合にはおすすめの形態です。
・悪いうわさが広がりにくい
開業当初はいろいろな失敗をしてしまう可能性があります。施術での失敗、対応のまずさから悪いうわさが広がるおそれがありますが、場所を特定していないので、そのリスクが抑えられる利点があります。
【デメリット】
・集客が難しい
患者の家に入れてもらうのは警戒心から難しいことです。広告での反響も小さく、悪いうわさも立ちにくい一方でクチコミも発生しにくく集客につながりにくい欠点があります。
・移動に時間がかかる
移動による時間のロスにより、一日に施術できる人数が限られます。

②自宅開業

自宅の一室を治療・施術院として使うものです。
【メリット】
・初期投資・経費を抑えられる

部屋の改装などがかかりますが、出張専門と同様にとてもリーズナブルです。
・近所の知り合いからの集客が期待できる
特に昔ながらの地域だと近所のつながりで多くの人が来院してくれる可能性があります。うまくいけば安定した経営につながるでしょう。
【デメリット】
・同居人に迷惑がかかる
次から次へと家に患者が訪れては、落ち着いて生活できないでしょう。自宅の離れで開業する。整体院の入り口を別にするなどの工夫が必要になります。

③テナント開業

ビルやマンション、商店街などのテナントを借りて開業する形態です。もっとも一般的でおすすめの開業形態です。
【メリット】
・患者に安心感を与えられる
出張専門や自宅開業だと「きちんと店を構えていない」という未熟な印象を持たれ不安な気持ちにさせてしまいます。テナントを構えていると、それだけで患者に安心感とある程度の信頼感が生まれます。
・テナント自体が広告になる
テナントを構えると看板を設置したり、ガラスにカッティングシートを貼ったりと、整体院の存在自体を広告として利用できます。
【デメリット】
他の形態に比べて、開業資金・諸経費がかかる。

三つの開業形態を紹介しましたが、開業資金(独立の基礎知識④開業資金で説明しています)や経費(独立の基礎知識⑤経費で説明しています)もさほど大きな額ではありませんし、患者が集まりやすい形態ということで、総合的には、「テナント開業」がもっともおすすすめです。

  出張専門 自宅開業 テナント開業
メリット 初期投資が少ない 初期投資・経費が少ない 患者の安心感
悪いうわさが広がりにくい 近所からの集客 テナント自体が広告
デメリット 集客が難しい 同居人に迷惑 開業資金・経費がかかる
移動時間がかかる  

 
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